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華のしずく~あなた色に染められて~
第5章 【華のしずく】~永久(とこしえ)~
自信に満ちた威風堂々した秀吉の態度は一見、傲岸にも見えるけれど、不思議に相手に悪印象を抱かせない。むしろ、見かけの偉丈夫ぶりに似合わぬ人柄の剽軽さが見え隠れし、それが彼特有の魅力となってさえいた。
秀吉のやや後方には朱塗りの刀掛けがあり、大きな長刀が立て掛けられている。これが秀吉の伝説めいた噂の一つになっている青竜刀であろう。珠々が刀を見ていると、秀吉がいかにも愉しげな顔になり、脇から刀をおもむろに取り上げた。
秀吉のやや後方には朱塗りの刀掛けがあり、大きな長刀が立て掛けられている。これが秀吉の伝説めいた噂の一つになっている青竜刀であろう。珠々が刀を見ていると、秀吉がいかにも愉しげな顔になり、脇から刀をおもむろに取り上げた。