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華のしずく~あなた色に染められて~
第2章 二
 初めて信成に抱かれて以来、彼は毎夜、珠々を抱いた。しかし、閨での彼は珠々に対してどこまでも優しく、彼の愛撫に珠々の幼い躰は次第に馴れて始めている。だが、躰とは裏腹に心だけはいっかな、信成になびくことはない。
 珠々は信成の問いには応えない。珠々の視線の先を辿り、信成は言った。
「石榴、か」
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