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華のしずく~あなた色に染められて~
第12章 【残菊~華のしずく~】序章
砂山家は秀吉の祖父秀元より仕える重臣の家柄で、代々の領主の信も厚い。現当主の時寿は早くに父を病で喪ったが、秀吉に重用され忠勤に励んでいる。秀吉の姉紺姫を妻にしており、主従とはいえ、義兄弟の間柄でもあった。
末の弟の藍丸も十二で城に召し出され、側小姓として秀吉に仕えており、願い出れば、京極の姫である五喜との縁組みもあながち不可能ではないと思えた。五喜は玄武の国の領主の娘とはいえ、脇腹のしかも五女である。重臣の砂山家とは釣り合いも取れている。
末の弟の藍丸も十二で城に召し出され、側小姓として秀吉に仕えており、願い出れば、京極の姫である五喜との縁組みもあながち不可能ではないと思えた。五喜は玄武の国の領主の娘とはいえ、脇腹のしかも五女である。重臣の砂山家とは釣り合いも取れている。