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華のしずく~あなた色に染められて~
第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人
秀吉はまた定子にいじめ抜かれ亡くなった生母のことを忘れなかった。母が南蛮人で切支丹であったためか、南蛮の風物に大いに興味を示し、南蛮より渡来した異国人を保護し、その一環として宣教師を手厚く遇した。既に先代秀信の時代、基督教の宣教師が渡来していたが、秀吉は領民が基督教を信仰することを容認し、国内に教会を建てることを許可した。そのことにより、青龍の国の切支丹は増え続け、各地に教会が建てられた。