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華のしずく~あなた色に染められて~
第20章 【朱夏~華のしずく~】
秀吉が時折、領内視察と称して城下にふらりと供も連れず一人で出かけることがあるのを、後に藍丸は知ることになる。藍丸―後の砂山時治とこれが羽柴秀吉との出逢いであった。この一年後、藍丸は秀吉の命により青龍の城にあがり、秀吉の側小姓として仕えることになる。
この時、藍丸は秀吉に惚れた。一人の男として一人の男秀吉に心底惚れたのだ。それは人間対人間の絶対的な信頼関係でもあった。秀吉の人間に惚れた藍丸はその心どおり、生涯変わらぬ忠誠をもって秀吉に仕え、やがて本仁寺で秀吉が炎に包まれてその最後を迎えるまで付き従うことになる。
(【朱夏~華のしずく~】 了)
この時、藍丸は秀吉に惚れた。一人の男として一人の男秀吉に心底惚れたのだ。それは人間対人間の絶対的な信頼関係でもあった。秀吉の人間に惚れた藍丸はその心どおり、生涯変わらぬ忠誠をもって秀吉に仕え、やがて本仁寺で秀吉が炎に包まれてその最後を迎えるまで付き従うことになる。
(【朱夏~華のしずく~】 了)