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あなたに抱かれたい
第14章 高校入学と姉との別れ

久美子には玄関を施錠した記憶がない。
いや、それどころか、どのようにして帰宅したのかもわからない。

もし、施錠せずに自分も正弥も眠りに落ちてしまったのだとしたら…

『もしかして…誰かがレイプしに来た?!』

久美子はハッとして自分の股間に指を入れて、すぐに引き抜いて指先をクンクンと匂ってみた。
大丈夫!男の匂いなどしない。

じゃあ…
自分を悪戯しようとして服を脱がしたところに茉優ちゃんが帰ってきてレイプ犯が若い茉優ちゃんに狙いを絞って襲い掛かったのではないかと、いやな予感がした。

その予感を確かなものにするかのように、再び二階から「あああ~!もうダメ!やめてぇ!」と静寂を切り裂く悲鳴が聞こえた。

「茉優ちゃん!!!」

久美子は階段をかけあがり、茉優に「絶対に入らないで」と釘を刺された彼女の部屋を、ここに嫁いできて初めてバンっと勢いよくドアを開けた。

「茉優ちゃん!!」

大丈夫?と言いかけて久美子は言葉を失った。

茉優が騎乗位に移行して必死に男の体の上で腰を振っていたからだ。

茉優ちゃん!と声を掛けられて、茉優は「えっ?なんで?」と驚いてドアの方を振り向いた。
騎乗位であることから、茉優がレイプされてはいないとわかったが、じゃあ、茉優の体の下で快楽に耽っている男は…
まさかとは思ったが「何で母さんが?」と恍惚の表情から醒めやらない正弥だったので、久美子は腰を抜かしそうになった。

だが、次の瞬間、久美子は衝動的にベッドに駆け寄り茉優にビンタをしようとした。
咄嗟に女の子の顔を打つという行為はいけないと、丸い桃のようなヒップを平手打ちした。

「あんたたち!何をしているかわかってるの!!
あんたたちは姉弟なのよ!絶対にこんなことはしちゃいけない関係なのに!!」

夫の拓哉に何と言えばいいのだろう。
あなたの娘と息子はセックスをする関係なのよと正直に言えばいいのだろうか?
言えない…そんなこと口が割けてもいえない。
もし、仮に言えたとしても「お前が付いていながら何をしていたんだ」と叱責されるのがオチだろう。

とにかく、こんな関係は見たくもないし、終わらせねばならない。

「茉優!あんた、この家から出ていきなさい!!」

それだけ言うと久美子は号泣してその場にヘナヘナと尻餅をついた。

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