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あなたに抱かれたい
第17章 エピローグ

久美子は妊娠していた。
おそらく拓哉は自分との間に設けた子だと思っているけれど、もしかしたら正弥の子供だろうと久美子は思った。

拓哉が帰国する前夜、排卵日だとわかっていながら正弥に求められて生で挿入してもらった。
初めて正弥と肉体関係になってからは、もしもの事があってはいけないと、ずっとコンドームを装着してもらっていた。

だが、夫が帰国してくるとなると、毎晩のように正弥に抱かれることが出来なくなる。
「今夜をケジメとしたいの…だから…最後は生挿入して私の中で射精して…」
正弥は久美子のお願いを別段変だとは思わなかった。
それまでも「今夜は安全日だから」と何度か生挿入しておもいっきり膣内で射精してきたから、その夜も安全日なのだろうとぐらいにしか思っていなかった。

多分、あのときにヒットしたのだろうと、母体である久美子にはわかっていた。
次の日の夜は拓哉が帰ってきて、これまた生挿入して膣内に射精されたから、夫の拓哉はその時の子だと確信している。

生まれくる我が子の父親が夫の拓哉であっても、義理の息子の正弥のものであってもいい。
DNA的には篠塚家の血を引くことに代わりはないのだから。

『男の子が生まれるといいなあ~…』

久美子はお腹を撫でながら男の子が産まれることを祈った。
もしも男の子だったら溺愛するに決まってるし、他の女に筆下ろしをされるぐらいなら、母である自分がちゃんとその子を男にしてあげたいと、ひそかに企んでいた。


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