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何処にでもいる悪女
第9章 悪い噂
オフィス内の事情を知って驚いた。


鈴木さんと彼女に協力して貰えば何とかなるかもしれない…

悪女の私が顔を出す…


とにかく急がないと。

時計を見ると待ち合わせの時間迄もうすぐだった。


待ち合わせの日はいつも、こんなに幸せな気持ちになれる。
色んな煩い事も忘れてしまう…


夕日の眩しさに目を細めながら大通りを急ぐ。


薄手のワンピースが早足で歩く私の腿をサラサラと撫でては翻る…


すれ違う人達がチラリと此方に視線を向ける…
ちょっと恥ずかしい。


普段の私が着ないような華やかな洋服に気後れする。

でも、美人の彼女からのお墨付き。
顎を上げ、背筋を伸ばして歩き出したー


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