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第9章 悪い噂

｢そう言えば、紗英さんと2人きりで逢うようになってもう…３ヶ月かな？｣


｢ふふっ、そうですね。今日で６回目ですよ。｣


女性はその様な事はちゃんと覚えているものだ。

そう、深い関係になってまだ４回めのデート。


その日をどれ程待ちわびているか、孝一さんも同じ気持ちでいてくれるのかな…

｢公の場所で待ち合わせして、不味くないの？
僕は余り知り合いも居ないから大丈夫だけど…？｣


｢こそこそする方が怪しまれるわ。私、誰かに会っても堂々と言えます、"仕事上の付き合いです"って。(笑)｣

｢…見かけに依らず、紗英さんも大胆だな。｣


あなたとの関係を守るためなら何でも出来る。


嘘を付くのは慣れた…