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何処にでもいる悪女
第10章 思惑
カウンターでミルクティーをふたつ買ってテーブルに置いた。


「ここのミルクティー美味しいのよね〜…」


A子は両手で持ってそっと口に運んだ。


嬉しそうに、美味しそうにのむ彼女にしばし見とれた。

ピンク色のルージュにほんのりチーク。
黒目勝ちな大きな瞳。
若い人らしく睫毛もバッチリマスカラにカール。


長めの髪を内巻きにカールしてある。


若いってだけで魅力なのにおまけに美人なA子に周りの男性の視線が熱い。


こんな子が彼女なら誰もが羨むだろう…


でも今は、鈴木さんに片思いだなんて…



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