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何処にでもいる悪女
第11章 何処にでもいる悪女
部屋では孝一さんが煙草を燻らせて待っていた。


椅子に腰掛けた彼の背中から手を回し、耳たぶに息を吹き掛けた。


「紗英…どうしたんだ?
待てなかったのか?」

灰皿に煙草を置いて体を捻り私の頬にキスをした。


愛しい人…
目の前にいるだけで身体が熱くなる。


早く一つになりたい…


でもその過程を楽しみたい…欲張りになっていく私。

「紗英…僕も欲しかったよ。君と出会ってから僕の体はいつも君を求めてるんだよ。
さぁ早く脱いで…」


「孝一さん…」

私は手早く下着姿になる。今日は、薄紫の上下にガーターベルト。


「あぁ…今日も素敵だよ…」


何時ものように私を立たせたまま熱い口付けを交わし体を撫で回す。


「ん……うっ!……ン」

吐息が漏れる…


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