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透明な部屋
第7章 伊那春香の部屋 5/21(水)
「おはようございます」
「うん。おはよう」

今日はスマホ弄りクソ上司の方が先に出社していた。
ムカつくのは挨拶の仕方。
スマホに夢中で私の方を見ない。
『なんでスマホに向かって挨拶してるのよ』

心の中で毒づきながら私はPCを立ち上げる。
『そういえば……今日はもう一つ不愉快なことがあった』
上司の顔を見て、あのクソジジイのことを思い出す。

クソクソばっか言ってすごく下品に聞こえるかもしれないけど、私の周りにはクソ男が多い。(元旦那も含める)
そのクソジジイは私の住んでいるマンションの管理人で、たまにエントランスの掃除をしている。
でも本当はエントランスの掃除をしているフリをして、女性のボディーラインをチェックしてる。

あの男のボディーラインチェックポイントは二つある。
一つは胸。
もう一つはお尻。(もう一つあった。たまに脚)

見ていることがバレてないつもりなのかもしれないけど、全然バレてる。
今日だって大学生くらいの女の子が、恥ずかしそうにエントランスを出て行った。
あれは、視線に気付いている証拠。

そして何よりもムカつくのが、あの老害の女性蔑視の態度。
女性を性欲の対象としてしか見てない。
その証拠に、その視線は私とあの女の子にしか向いていなかった。

小太りのおばさんには目もくれない。
そんな老害の視線は、あの子に集中していた。

『若い女性にこそ価値がある』
私には、クソジジイがそう思っているようにしか見えなかった。
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