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はだか(年の離れた妹2)
第1章 引っ越し
僕は身体を起こすと台所で水を飲み、妹の匂いを纏ったままの身体にシャワーを浴びた。すっきりして部屋に戻ると、壁際に置いた小さなテーブルの前に座り、コーヒーを淹れた。

アパートは僕が就職してからずっと暮らす、都心の古いビルの一室だった。恵津子が就職したことで、僕たちはこの部屋を出ることを決めた。新しい部屋は恵津子の勤める病院の近くに借りた。シフト制で働く妹の負担を少しでも小さくするためだ。それでも僕は少し通勤時間が増えるくらいで、特に困ることもない。その日は一緒に引っ越しの準備をするため、恵津子は土日の希望休をもらっていた。僕はコーヒーを飲みながら、10畳ほどの部屋をぼんやり眺めていた。

部屋の隅に小さなキッチンと小さな冷蔵庫。その隣はユニットバスですぐに玄関ドア。その反対側、部屋の奥に妹の教科書や参考書、僕の本や雑誌などが並ぶ小さな本棚。兄妹の服や雑貨が入る小さなクローゼット。そして横が2mほどの窓、その前に兄妹が使うセミダブルのベッド。僕はしばらくの間、10年以上暮らした部屋の感慨に耽っていた。

開け放した窓から、初夏の日差しが部屋の中を明るく照らしていた。ベッドでは妹が小さく寝息を立てていた。恵津子は昨晩からずっと裸のまま、うつ伏せに眠っていた。僕は妹の白い背中から滑らかに曲線を描くお尻、それに続く長い脚を見つめた。僕の小さな可愛い妹は、確かに大人になっていた。しかしあどけなく眠るその顔は、僕にとっていつまでも可愛い「えっちゃん」のままだった。就職に合わせて短く切った黒髪は、艶やかに光っていた。
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