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君が眠りから覚めるまで
第1章 song1
タクシーを降り、合宿所のマンションのエントランスに駆け込む。
入り口のコンシェルジュが挨拶するのにも答えずエレベーターに乗り込む。

ソヌの部屋がある階につくやいなや駆け出し、ソンフンはノックもなしにそのドアを開ける。

「ソヌ!」 

…居ない…。

薄暗い部屋には人影もなかった。
ホーリーメタルの残り香になぜか焦れる。

「あれ。
ソンフニョンどうしたの?」

背後からのんびりしたジョンウォンの声が聞こえた。

…ENHYPENのリーダー、年若だがその真面目さと冷静さと公平さを買われてリーダーに任命されたのだ。

「ジョンウォン。
ソヌを見なかった?
てか、あいつ朝帰って来た?」

ジョンウォンがその特徴的な丸い目を更に丸くする。

「ヒョンがソヌヒョンの心配するなんて珍しいね」

…グループ内ではソンフンとソヌがあまり仲良くないことは周知だった。

「別に心配はしてないよ。
ソヌがどこにいるか知ってる?」

ジョンウォンは性格の良い無垢な子犬のような表情で笑った。

「帰って来てないよ。
…また恋人と一緒なんじゃない?」



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