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君が眠りから覚めるまで
第1章 song1
「え?漢江ってあの漢江?」
戸惑うインタビュアーにソヌは素直に頷いた。

「はい。…僕、まだ漢江に行ったことがないんです」

インタビュアーは驚いたように眼を丸くする。
「そうなんですか?」

…それはそうだろう。
漢江はソウルっ子の憩いの場であるとともに世界中の観光客が訪れる人気の場所だ。
「漢江デート」といえば韓国の若者に人気のデートコースだ。
行ったことがない方が珍しい。
ソウルっ子のソンフンなど幼稚園の遠足からお馴染みで、もはやわざわざ行こうとすら思わない場所だ。

「…はい。僕の家は水原でソウルまで遠いですし…。
…小さな頃、僕の家はあまり裕福ではなかったので、旅行やレジャーに行くことがほとんどなかったんです。
オーディションに合格して会社の宿舎に移ってからは忙しくて、外出もしていません」

…だから…

ソヌは少しも卑屈な様子も見せずに、ふわりと笑った。

「…だから、漢江に行ってみたいんです」

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