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内密妊娠 今日だけはあなたの奥さん
第1章 内密妊娠 今日だけはあなたの奥さん
その数か月後、私のお腹は人生で2人目の子供を妊娠して大きくなっていて、私は今日も身重の身体で弁護士事務所で働いている。
「おい麻里子、今日はそろそろ上がっていいぞ。これから出産まで残業は俺に任せておけ」
「いいんですか?」
「いくらお前みたいな女の子供でも俺の子供に変わりはないからな。今度も流産されたら親父に示しがつかないし、それに……いやまあ面倒な話はいい。さっさと帰って晩飯でも作っておけ」
「ありがとうございます、旦那様」
「何だいきなり気持ち悪いな。それじゃあ気を付けて帰るんだぞ」
2人目を妊娠してから彰は少しだけ私に優しくなって、どういう心境の変化があったのかは分からないけど私にとってはもはやどうでもいいことだった。
だって、この子は私の子であっても彰の子ではないのだから。
熊本県熊本市にある|誓恵《せいけい》病院の産婦人科には、夫のモラルハラスメントに悩む既婚女性を対象とした「内密妊娠外来」が設けられている。
そこでは男性の担当医が受診した女性に対してインフォームド・コンセントを行った上で授精を施行し、施術中の記憶は術後の催眠療法により消去される。
医療は全ての人のためにあり、そして産婦人科医は全ての女性を救うために日夜医療現場で奮闘している。
全ての女性に幸せを。それが誓恵病院のスローガンだ。
(END)
「おい麻里子、今日はそろそろ上がっていいぞ。これから出産まで残業は俺に任せておけ」
「いいんですか?」
「いくらお前みたいな女の子供でも俺の子供に変わりはないからな。今度も流産されたら親父に示しがつかないし、それに……いやまあ面倒な話はいい。さっさと帰って晩飯でも作っておけ」
「ありがとうございます、旦那様」
「何だいきなり気持ち悪いな。それじゃあ気を付けて帰るんだぞ」
2人目を妊娠してから彰は少しだけ私に優しくなって、どういう心境の変化があったのかは分からないけど私にとってはもはやどうでもいいことだった。
だって、この子は私の子であっても彰の子ではないのだから。
熊本県熊本市にある|誓恵《せいけい》病院の産婦人科には、夫のモラルハラスメントに悩む既婚女性を対象とした「内密妊娠外来」が設けられている。
そこでは男性の担当医が受診した女性に対してインフォームド・コンセントを行った上で授精を施行し、施術中の記憶は術後の催眠療法により消去される。
医療は全ての人のためにあり、そして産婦人科医は全ての女性を救うために日夜医療現場で奮闘している。
全ての女性に幸せを。それが誓恵病院のスローガンだ。
(END)

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