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第3章 ダイヤのクイーン

スカートを長くしろとあたしに捨て台詞を残してから1週間。
全く連絡ナシ！！！
電話に出ろよ。と言いながら
電話ないじゃないの！

あたしはヒロくんの電話番号を知らないから
あたしから電話をする事も出来ず
もちろんお兄ちゃんに聞くことなんか出来る訳もなく。

ひたすらヒロくんからの電話を待つしかない。

いつまでもならない電話を眺めていてもラチがあかない。
あたしは昔の記憶をたどって
ヒロくんの家に行ってみることにした。

別に話しかけようとか
文句を言おうとか
考えてなくて
ヒロくんの顔が見たかっただけなの。

６年間、ヒロくんとの接触が全くなかったなんて
どうしてあたしは平気だったんだろう。
今のあたしは寝ても覚めてでも
ヒロくんのことばっかり・・・・