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第3章 ダイヤのクイーン

このへんだったと思う。
何年も前に数回来ただけのヒロくんの家を探して
学校帰りにウロウロしていたら
マジで見つかりました！
いや。半分以上諦めていたんだけど。
本当にらっき～！

門から少し離れたところで待ってみる。
まだヒロくんが家に帰ってませんように。
これから帰ってきますように。
会えますように。
うまく話しかけられますように。

そしたら！そしたら！
「ナオ、上がってけよ」とか言われちゃって。
「ごめん電話できなくて。なんか恥ずかしくて」とか言われちゃって。
「あ。俺の電話番号言ってなかったよな」とか赤外線しちゃったりして。
「キスしよっか？」とか言われちゃったりして。

きゃぁぁぁぁぁぁ～
どうしたらいいのぉ～！