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ハートのエース
第4章 ハートのクイーン
あずさと駅前のミスドに行く約束をして校門を出ようとしたところで
1つ向こうの電柱に寄りかかっているヒロくんを見つけた。
何をどう考えても
あたしを待ち伏せしているのであって
ヒロくんにつかまりたくないあたしは踵を返してダッシュした。
「ナオ!」
後ろでヒロくんの声がしたけど
あたしは振り向かず思いっきり駆け抜ける。
駅について閉まる寸前の電車のドアに飛び込み
危機一髪でヒロくんを交わした。
途中ではぐれた・・・というか
あたしが急に走り出したのでついてこれなかったあずさからは
メールの嵐で
あたしはドサリと座った席でやっと返事を書き始める。
「ごめん。後で電話する」
それだけ打つのが精一杯で
あたしはヒロくんから逃げ通せたことに
つかの間の安堵感を満喫していた。
ヒロくんからの着信を無視するように
携帯の電源を落とした。
1つ向こうの電柱に寄りかかっているヒロくんを見つけた。
何をどう考えても
あたしを待ち伏せしているのであって
ヒロくんにつかまりたくないあたしは踵を返してダッシュした。
「ナオ!」
後ろでヒロくんの声がしたけど
あたしは振り向かず思いっきり駆け抜ける。
駅について閉まる寸前の電車のドアに飛び込み
危機一髪でヒロくんを交わした。
途中ではぐれた・・・というか
あたしが急に走り出したのでついてこれなかったあずさからは
メールの嵐で
あたしはドサリと座った席でやっと返事を書き始める。
「ごめん。後で電話する」
それだけ打つのが精一杯で
あたしはヒロくんから逃げ通せたことに
つかの間の安堵感を満喫していた。
ヒロくんからの着信を無視するように
携帯の電源を落とした。