この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハートのエース
第4章 ハートのクイーン
でも、あたしが家に帰ったのは一目瞭然で
ヒロくんはあたしの家を当たり前だけど知ってて
追ってくるのは明らかで
どうすりゃいいのか分からなかった。
でも、家に帰らなかったとしても
絶対にヒロくんは夜中までいそうだし
家に帰るしかない。
不安な気持ちで玄関を開け
手も洗わずに自分の部屋のベッドに潜り込む。
布団の中が安全だなんて
1ミリも思っていないけど
もう、ここしかないような気がして
ぎゅっと掛け布団を握り締めた。
「ナオ」
もう来たのか!
部屋の鍵をかけ忘れた!
と焦ったけどその声はお兄ちゃんで。
布団の隙間から目だけ出す。
「お前さ・・・ヒロのこと、好きなの?」
なに?なんなの?
何が言いたいの?
ヒロくんはあたしの家を当たり前だけど知ってて
追ってくるのは明らかで
どうすりゃいいのか分からなかった。
でも、家に帰らなかったとしても
絶対にヒロくんは夜中までいそうだし
家に帰るしかない。
不安な気持ちで玄関を開け
手も洗わずに自分の部屋のベッドに潜り込む。
布団の中が安全だなんて
1ミリも思っていないけど
もう、ここしかないような気がして
ぎゅっと掛け布団を握り締めた。
「ナオ」
もう来たのか!
部屋の鍵をかけ忘れた!
と焦ったけどその声はお兄ちゃんで。
布団の隙間から目だけ出す。
「お前さ・・・ヒロのこと、好きなの?」
なに?なんなの?
何が言いたいの?