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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第8章 女策士と男の覚悟(前編)
☆☆☆
メッセージを書き終わった後は、作戦会議である。実際はこっちのほうがメインなわけだ。
私達は、コーヒーを片手にフィナンシェをかじりつつ、あれやこれやとデートのプランニングを始めた。

「ゆらちゃん・・・恋愛に必要な要素はなんだか分かる?」
「え・・・?愛?」
「それは大前提です。それ以外!」
「・・・わかりません。」

そう答えた私に向かって、えっちゃんは『はあ、やれやれ』とばかりに、まるでアメリカ人のようなリアクションで首を振ってみせる。

「ひとつは演出、ひとつは駆け引き・・・そして、最後は・・・」
「最後は・・・?」
「勢いよ。」

ビシッと言い放つ。

「い・・・勢い?」
「そうよ。こう、まずは、いい雰囲気になる」
「うんうん」
「それで、手なんか繋いじゃったりして」
「うんうん」
「場所は少し薄暗い公園、人目のつかないところ・・・
 彼もちょっと大胆になるわけよ」
「おおっ!」
「そして、手なんかを腰に回してきちゃったりして」
「ううっ・・・」
「女の子の方も、ちょっと体を預けちゃったりして」
「あう・・・あう・・・」
「見つめ合って・・・キスしちゃったり?」
「ひゃあ・・・!」

えっちゃんのほうがよほど官能小説書きに向いてるのではないかと思ってしまう。
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