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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第8章 女策士と男の覚悟(前編)
☆☆☆
次の日、えっちゃんが会社に持ってきてくれたそれは、想像以上にきれいにラッピングされていた。
窓付きのトートバック型の紙パックに個包装されたフィナンシェが4つ
口のところには可愛らしい『Happy Valentine』と洒落た字体で書かれた金色のシール
おリボンがたすきにかけられて、可愛く結んであり、その結び目のあたりにちょんと昨日、私が書いた『Be My Valentine♪』と書かれたカードが差し込まれていた。
全体がシックなブラウンに統一されていて、お店に売っていても不思議じゃない程の出来栄えだった。
「私がね、魔法をいーっぱいかけておいたからね?」
「魔法?」
「そうそう、だから、いい?これはデートが終わった夕暮れ、そうね・・・できればちょっと雰囲気のいい公園でとか、そういうところで渡すのよ?」
「う・・・うん」
全然セリフは違うのだが、私はこのとき、えっちゃんがシンデレラに魔法の説明をする魔法使いのように見えていた。
「恋は勢い!分かった?」
「わ・・・分かった」
こくこくと私は頷く。
確かに、このラッピング、夕暮れに『はい』って渡したら映えそうな感じである。
そんなところまで計算する・・・さすが、えっちゃん・・・女子力の高い人は一味違う。
よ、よし・・・私も、それに負けないように頑張ろう。
明日のバレンタイン。
この時ばかりは『喪女ゆら』から脱却し、『恋愛策士ゆら』として・・・この友人の後押しに応えよう。
密かに私は、そんな決意を固める。
ただ、このときの私は、知る由もなかったのだ。
彼女の『魔法』の本当の意味を・・・。
次の日、えっちゃんが会社に持ってきてくれたそれは、想像以上にきれいにラッピングされていた。
窓付きのトートバック型の紙パックに個包装されたフィナンシェが4つ
口のところには可愛らしい『Happy Valentine』と洒落た字体で書かれた金色のシール
おリボンがたすきにかけられて、可愛く結んであり、その結び目のあたりにちょんと昨日、私が書いた『Be My Valentine♪』と書かれたカードが差し込まれていた。
全体がシックなブラウンに統一されていて、お店に売っていても不思議じゃない程の出来栄えだった。
「私がね、魔法をいーっぱいかけておいたからね?」
「魔法?」
「そうそう、だから、いい?これはデートが終わった夕暮れ、そうね・・・できればちょっと雰囲気のいい公園でとか、そういうところで渡すのよ?」
「う・・・うん」
全然セリフは違うのだが、私はこのとき、えっちゃんがシンデレラに魔法の説明をする魔法使いのように見えていた。
「恋は勢い!分かった?」
「わ・・・分かった」
こくこくと私は頷く。
確かに、このラッピング、夕暮れに『はい』って渡したら映えそうな感じである。
そんなところまで計算する・・・さすが、えっちゃん・・・女子力の高い人は一味違う。
よ、よし・・・私も、それに負けないように頑張ろう。
明日のバレンタイン。
この時ばかりは『喪女ゆら』から脱却し、『恋愛策士ゆら』として・・・この友人の後押しに応えよう。
密かに私は、そんな決意を固める。
ただ、このときの私は、知る由もなかったのだ。
彼女の『魔法』の本当の意味を・・・。

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