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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第9章 女策士と男の覚悟(後編)
いつもはグルメな彼にレストランを決めてもらっていたのだが、今日は私があらかじめ調べておくねと言っておいた。私が選んだのは、このコレド日本橋、その地下一階に位置するリーズナブルな和食惣菜店「えん」だった。

いわゆるデパートの中の食品売場にある小規模なイートイン施設をイメージしていただければいいだろう。ここではお惣菜はもちろん、出汁茶漬けや肉うどんなどをいただくことができる。

私はアジのタタキが乗った出汁茶漬けのセットを、
彼は肉うどんとサーモンいくらの小丼のセットをそれぞれ注文した。

「これ、うまいな」
うどんを一口食べた時、彼がそう漏らした。

さすがは出汁の専門店。うどんにしてもお茶漬けにしても、鰹節と煮干しから取ったという豊かな風味が口に広がる。

その後は、少しだけコレド日本橋の中のおしゃれなお店を一緒に冷やかしつつ、東京メトロ日本橋駅に向かう。そこから地下鉄に乗って向かったのは『虎ノ門駅』である。

日本橋から虎ノ門駅までは、ほんの数分で着く。そこから徒歩15分ほどでたどり着くのが『愛宕神社』だった。

「お〜こりゃ、すげー石段だな〜」

愛宕神社の参道は都会にしては珍しく古い石段がそびえ立っている。事前に調べたところによるとその段数は86段、斜度は40度近いという。かなりの急斜面なのである。

石段の横には『出世の石段』と書かれた看板が掲げられていた。
そう、ここは昇ると出世すると言われている石段なのである。

ちなみに愛宕神社の御祭神自体は『火産霊神(ほむすびのかみ)』いわゆる火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)であり、火の神様だそうだ。23区で一番高いと言われている愛宕山の頂上に位置し、江戸の防火を司るべく、徳川家康により創建されたという由緒ある神社である。

それが何故「出世」と関係するか?

それは、三代将軍家光公の時代の故事に由来する。

時は寛永11年。増上寺にお参りに行く途中、家光公が愛宕山の斜面の上にある見事に咲き誇った梅を見て一言

『誰かあの梅を馬に乗って取って参れ』

と。その場にいた数多の家臣が『あんな急斜面、馬で登るとかマジ無理ゲー』ってなっていたところに、ひとりの男が名乗りを上げたそうだ。
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