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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第7章 名前呼びとすれ違い
☆☆☆
2月6日がやってきた。
東京メトロの吊り革を、私はぐっと握りしめる。
暗いトンネルを背後にした窓ガラスには、東京の地下を疾駆する電車の動きに合わせ、決意を秘めた女の顔がチラチラと映っては消え、映っては消えを繰り返す。
準備は・・・バッチリ、だ。
私は周囲から変に思われない程度に、大きくひとつ息を吸う。
頭の中では、これまでの私の『準備』を思い出していた。
毎日、どんなシチュエーションで、なんと言うか・・・そのセリフの準備までした。
なんとなれば名前呼びをするための発声練習も。
そして、昨日の夜はお肌ツルツルのボディスクラブと特別高いシートパックなんか使っちゃったりして・・・。
今日はいつもより、お化粧も入念に。
嫌味にならないようにと気を使ったナチュラルメイクに相当の時間をかけた。
もちろん、胸元にはちゃんと、彼がくれたジルコンのネックレス。この色に合うお洋服を選ぶのにもとても苦労したのだ。
そんな完璧な準備をした私は、終業の鐘がなり終わる前にロッカールームに飛び込み、光の速度で庁舎を後にしていた。
今日の待ち合わせ場所はJR新宿駅。
そして、デートの場所は新宿ビル街の一角、高層階のレストラン!
夜景がきれいであるにもかかわらず、リーズナブルというそのお店は、彼が見つけてきてくれたものだった。
準備はOK、シチュエーションはバッチリ・・・
今ここに、【ゆら史上最かわ】の私がいる!
私はキリッと鋭い視線を目の前の車窓に映る自分の影に投げかけた。
ゆら!いざ出陣・・・よ。
2月6日がやってきた。
東京メトロの吊り革を、私はぐっと握りしめる。
暗いトンネルを背後にした窓ガラスには、東京の地下を疾駆する電車の動きに合わせ、決意を秘めた女の顔がチラチラと映っては消え、映っては消えを繰り返す。
準備は・・・バッチリ、だ。
私は周囲から変に思われない程度に、大きくひとつ息を吸う。
頭の中では、これまでの私の『準備』を思い出していた。
毎日、どんなシチュエーションで、なんと言うか・・・そのセリフの準備までした。
なんとなれば名前呼びをするための発声練習も。
そして、昨日の夜はお肌ツルツルのボディスクラブと特別高いシートパックなんか使っちゃったりして・・・。
今日はいつもより、お化粧も入念に。
嫌味にならないようにと気を使ったナチュラルメイクに相当の時間をかけた。
もちろん、胸元にはちゃんと、彼がくれたジルコンのネックレス。この色に合うお洋服を選ぶのにもとても苦労したのだ。
そんな完璧な準備をした私は、終業の鐘がなり終わる前にロッカールームに飛び込み、光の速度で庁舎を後にしていた。
今日の待ち合わせ場所はJR新宿駅。
そして、デートの場所は新宿ビル街の一角、高層階のレストラン!
夜景がきれいであるにもかかわらず、リーズナブルというそのお店は、彼が見つけてきてくれたものだった。
準備はOK、シチュエーションはバッチリ・・・
今ここに、【ゆら史上最かわ】の私がいる!
私はキリッと鋭い視線を目の前の車窓に映る自分の影に投げかけた。
ゆら!いざ出陣・・・よ。

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