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面会に来た嫁を襲う老人ホームの鬼畜たち
第14章 14
10歳年下の上司。

これだけでも、

普通に不満を持つ人は多いかもしれない。

年功序列という時代を生きてきた世代や、

それを『名残惜しい』と

思っている世代にとっては。

満は、年功序列が崩壊しつつあるなか、

社会人になったが、

まだ、年功序列の残滓が社会にはあった。

それが雲散霧消したのは、この十年。

茉莉花の急激な昇進はその社会変革の一環。

企業は女性管理職を求め、

それに相応しい才能と実績がある人材を

探し、登用し、管理職に引き上げていた。

年功序列が当たり前だった時代なら、

茉莉花と満の立場の逆転はあり得なかった。

10歳差。キャリア10年の違いは埋まらない。

それが、今は、あっという間に逆転される。

逆転されて、10歳年下の茉莉花が

上司になっただけなら良かった。

これが夫婦となると、

家庭内での力関係も変わってくる。

会社での上下関係が自然と家に侵入してきて、

二人の力関係をひっくり返した。

10歳年下の妻の言うことを聞くしかない夫。

その立場に満は置かれた。

『働き方改革』もあって、基本的に定時退社。

家に仕事を持ち帰るようになった。

これが決定的だった。

家でも仕事の延長戦。茉莉花は家でも上司。

満が作成する提案書や、企画書などを確認。

指摘し、是正し、ダメ出しし、

最悪、叱責される。

上司というだけなら会社にいる時間だけ。

それが妻で上司となると起きている間はすべて。

とはいえ、茉莉花が叱責することは少なかった。

怒ることもない。

ただ、静かに、指差し、提案。

「そこ、わかりにくいから」

と、切り出し、具体的に文言を考えて教える。

同僚からすれば、上司が、

家庭で、懇切丁寧に指導して、

失敗を未然に防ぎ、功績を譲ってくれて、

羨ましい環境。

そして、実際に、それを声にして満を

羨ましがる後輩や同僚もいる。

しかし、満にとって、

この環境は、地獄だった。

茉莉花に指摘され、言われれば、満にもわかる。

わからないほど、満もバカではない。

茉莉花の薫陶を経て、成長はしている。

ただ、満はわかるのだが、わかるだけ。

最初からその指摘内容が頭に浮かぶことはない。

これが地頭の差なのかもしれないが、

小さな差に見えて、実は大きな差。
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