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面会に来た嫁を襲う老人ホームの鬼畜たち
第13章 13
満の頭の中の片隅に、

在りし日の母の記憶があった。

帰宅すれば、いつも待っていてくれる存在。

見送りされ、迎え入れてくれる存在。

「いってらっしゃい」

「お帰り」

この挨拶が、今はない。

茉莉花は、当然、働いている。

同じ職場。

「行くわよ」

で、出勤。退社時間は同じでも、

夕飯の用意を買って帰る茉莉花と、

真っすぐ帰る満。

満は誰もいない家に帰る。

もし、子供ができたとしても、

今のライフサイクルから考えると、

保育園に預け、学童利用。

自分が育ったような親とのかかわりを

維持しながら生育することは難しい。

専業主婦は、『絶滅危惧種』と言われる時代。

それは、わかっていても、

それか、俺が専業主夫になる?

それは、結婚式の二次会で何人かに言われた。

そして、社員旅行でも、昨年の言われた。

「課長に稼ぎは任せて、
お前は家のことをした方が良い」

部長や、取締役たちからも言われた。

取締役・執行役員の安住などは、

そもそもが口が悪いということもあるが、

「君みたいなのは、専業主夫になった方が良いよ。
それが、会社のため、社会のためだよ。
ハッキリ言って君に払う給料は無駄。
奥さんに全力で働いてもらう方が、
会社のため、社会のためだよ。
そのためにも、君が奥さんのサポートをする。
専業主夫になるべきだ。
その方が、会社も多くの給与を奥さんに払える。
君もその方が生活が潤うよ」

とまで、言われた。屈辱感はあったが、

言い返す言葉がなかった。

『足手纏い』『お荷物社員』と

言われることもある満。

実際、茉莉花に尻拭いをしてもらうことも多い。

普通の上司ながら罵詈雑言を浴びせられる場面。

それでも、その上司が妻だから守られている。

助かったと思う反面、

いつも助けられている自分が情けなくもある満。

離婚…。

それらのフォローはなくなる。

会社で誰も守ってくれない。

会社で誰もフォローしてくれなくなる。

やっていけるのか…。

セックスができなくても、子供ができなくても、

今の方が良い…。

本当にそうなのか?

このまま上司や同僚、後輩にバカにされながら、

妻の後塵を拝し、ヒモのような立ち位置で

定年まで過ごすのか?離婚より離職?専業主夫?

満は黙って悩み続けた。
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