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センセイと課外授業
第9章 ハツカレ?

返答できないでいると、先生がフッと笑って私の頭を掴みガシガシした。
勢いで頭が揺れて、ぐわんぐわんする。痛い。
「ちょっ、ちょっとお!」
(何すんのよー!)
パッと離され荒れた髪を直しながら先生を睨みつけると、先生が笑いながら頷いた。
「まーまー、青春だなぁ!俺も高校時代に戻りてーよ!いつコクんの?」
ズキンッ
その一言になぜか胸が痛む。
「こ、告るとか、もう…」
「なに?諦めんの?」
(ちがう、もう告ったんだよ)
それだけ言えばいいはずなのに、言ったところで何が変わるわけでもないのに、言葉がでない。

