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センセイと課外授業
第14章 平穏と雑音
「…え?理科室ですか?」
「うん、たぶん理科室だと思うよ。」
「そうですか…失礼しました。」
小太りな先生に言われて職員室をでる。
理科室…
センセイとの秘密の課外授業。
あのときのことを思い出して、身体の奥が震える。
私は重たい足取りで、理科室に向かった。
コンコン
「はい。」
「あの…一ノ瀬です…」
ノックしてから名乗ると、少ししてから扉が開いた。
「どうしたんですか?」
先生は私を見てから、あのみんなに見せる笑顔で言った。
(つくり笑い…それに言葉遣いまでなんか違うし…)