この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
センセイと課外授業
第2章 呼び出し
「ふふっ..呼び捨てでいいよ?」
「い、いやいやいやいや..!」
(そんな畏れ多いこと....!)
「別にいいのに。」
トシ君はびっくりしたように言ってから、あ、そうだ、と言った。
「そうそう。山田先生が放課後理科室に来るように伝言。」
「山田先生が..?」
(何だろう..そろそろ怒られるかな..)
今日のことといい、これまでにも試験で毎回赤点の私には心当たりが多すぎて怖い。
「何だろ..あ、ありがとう谷本くん。」
「うん。」
私は俯いて頭を小さく下げた。
また荷物を片付けにかかると、トシ君が口を開いた。
「一ノ瀬、もし化学苦手なら教えてあげるよ?俺、化学得意だし。一ノ瀬、授業でも結構大変そうだし..」