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センセイと課外授業
第9章 ハツカレ?
(どうかっ、どうかトシくんじゃありませんように!)
心の中で祈りながら、中から聞こえる足音に耳を傾ける。
しかし、私の祈りはどうやら届かなかったらしい。
「はい、どちらさー…一ノ瀬?」
玄関の扉が開いて出てきたのは、トシくん本人だった。
(あぁ〜もう!)
「せ、先生から!これ、プリントとか!」
私は近づいてきたトシくんの顔を見ないように鞄の中を覗き込んだ。
「あ、ありがと。わざわざごめんな。」
「ううん!」
ファイルからプリント類を取り出し手渡す。
受け取り目を通すトシくんを確認して、私はくるりと背をむけた。
後ろでトシくんの慌てた声とプリントがこすれる音がする。
「えっ、い、一ノ瀬、上がって…」
「い、いい!もう帰るから!渡しに来ただけだしっ!じゃあねっ!」
そのまま歩き出そうとして、ふいにぐいっと腕を掴まれた。
「えっ…」
心の中で祈りながら、中から聞こえる足音に耳を傾ける。
しかし、私の祈りはどうやら届かなかったらしい。
「はい、どちらさー…一ノ瀬?」
玄関の扉が開いて出てきたのは、トシくん本人だった。
(あぁ〜もう!)
「せ、先生から!これ、プリントとか!」
私は近づいてきたトシくんの顔を見ないように鞄の中を覗き込んだ。
「あ、ありがと。わざわざごめんな。」
「ううん!」
ファイルからプリント類を取り出し手渡す。
受け取り目を通すトシくんを確認して、私はくるりと背をむけた。
後ろでトシくんの慌てた声とプリントがこすれる音がする。
「えっ、い、一ノ瀬、上がって…」
「い、いい!もう帰るから!渡しに来ただけだしっ!じゃあねっ!」
そのまま歩き出そうとして、ふいにぐいっと腕を掴まれた。
「えっ…」