この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
センセイと課外授業
第13章 好きって

「カナ、イったんだ…」
トシくんが微笑んで私の髪に指を通した。
「…は、恥ずかしいよ…」
じっと見つめられ、恥ずかしくなって少し目を逸らす。
「ねえ…いい?」
トシくんが、露わになった耳元でささやいた。
その瞬間また心臓が跳ね上がるように強く打ちだした。
(と、とうとう…トシくんと…)
「…いいよ…」
逸らしていた目を戻すと、トシくんが少し緊張した面持でうなづいた。
「待ってて。」
そういってトシくんはチュッと額にキスをしてから、近くにあった棚の引き出しから何かを取り出し、素早くもどってきた。
その手には、アレ、があって、私は一気に現実に戻されたような気がした。
(いまから…するんだ、ほんとに、としくんと…)
緊張が走る。
トシくんがベルトに手をかける姿をじっと見ていると、その視線に気づいたのかこちらを見て苦笑いした。
「あんまり見られると脱げないんだけど…」
私はハッときづいてあわてて目を逸らした。
「ご、ごめんっ」

