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センセイと課外授業
第1章 教室で..
「ただいま~~!」
「佳奈、遅かったわね。」
お母さんに指摘されて、
「そ、そうかなっ?」
素直に何してたかなんていえずにいると、ため息をついた。
「もしかして…また居残り?」
「ちっ、ちがうもんっ!」
「あんたのその頭の悪さは、誰に似たんだか…」
また小言が始まる前に、私はそそくさと退散して自室へ入った。
そのままベットに飛び込み、仰向けになる。
「あーあ…トシ君とお話ししたいのに…」
私はふう、と息を吐いた。
谷本敏也(トシヤ)くんは、クラスでも人気者。
サッカーが上手くてイケメンで、勉強もできるし優しい。
とにかく完璧な人で、私が入学してからずっと片思いしてる。
クラスでは大人しいほうの私だけど、トシ君はいつも気楽に話しかけてくれる。
なのに緊張して上手く話せない私は、いつも逃げてしまう。
(よしっ!明日は話しかけるぞっ!)
毎日のように心に決めて、私はご飯を食べに下に下りていった。