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センセイと課外授業
第8章 家庭訪問

「…まあ良かったな、襲われなくて」

先生がコーヒーを飲み、私から目を逸らしてシャーペンを持ち直した。

今日も先生と特別授業。

本当はなかったはずだけど、今日廊下ですれ違ったときに…


『一之瀬。放課後理科室な。』

『えっ!?』

耳元でささやかれ、ドキドキしながら一日を終えて今に至る。

「うん。けど、トシ…」

「?」

先生がシャーペンを止めて、顔を上げた。

「なっなんでもない!」

私は恥ずかしくなって慌ててノートに目を移した。

あの後担任が来て、私たちはひどく叱られた。

特に、率先した吉川君とカップル二組は二週間の謹慎。
試験も受けられないから、追試は必至だ。
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