この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
センセイと課外授業
第8章 家庭訪問
「…まあ良かったな、襲われなくて」
先生がコーヒーを飲み、私から目を逸らしてシャーペンを持ち直した。
今日も先生と特別授業。
本当はなかったはずだけど、今日廊下ですれ違ったときに…
『一之瀬。放課後理科室な。』
『えっ!?』
耳元でささやかれ、ドキドキしながら一日を終えて今に至る。
「うん。けど、トシ…」
「?」
先生がシャーペンを止めて、顔を上げた。
「なっなんでもない!」
私は恥ずかしくなって慌ててノートに目を移した。
あの後担任が来て、私たちはひどく叱られた。
特に、率先した吉川君とカップル二組は二週間の謹慎。
試験も受けられないから、追試は必至だ。