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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第13章 登校日

「歳なんて関係ない…健人でも結奈さんをおばさん扱いするのは許せないからな…」

健人は大きな声を出した陽翔を呆気に取られたように見上げて、苦笑した。

「なにムキになってんだ…一般論だよ…別にいいんじゃないの…」

トーンの低い声で答えた健人に、陽翔は急に辺りを見渡した。
クラスメイトが何事かとこっちを見ていて、慌ててしゃがみこんだ。

「童貞卒業おめでとさん…ようこそこっちの世界へ…」

健人はニヤニヤしながらぼそりと言った。

「健人が経験済みなんて聞いてないよ…」

「そうだっけ?…俺の初体験は中学の時の中村だぞ…」

それは中学校の保険医の名前だった。

「マジっ…なんだよそれ…それこそもっと歳上じゃん…」

「俺はあぁいうむっちりしたのが好みなんだよ…それにただのセフレだぞ…陽翔みたいにマジになんかなってないっての…」

急に健人が大人に感じられた。

「セフレって今も続いてんのか?…」

健人はどこか意味深な笑みを浮かべている。

「まぁ、誘えばできるだけだろうけど…今は別にお気に入りがいるからな…」

「それもセフレ?…」

「いやぁ…それは彼女だな…あ、そうだった…陽翔宿題終わった?…」

【なんだよ…自分からふっといてもう終わりかよ…】

でも助かった。
これ以上叔母とのことを詮索されたくなかったから。

「あぁ…問題集なら終わったよ…」

「ひ、か、る…約束したよな…見せてくれるって…」

「気持ち悪い言い方すんなよ…解ってるって…」

大人だと思えた親友は急に同級生の顔に戻っているように思えた。

「てことで…今日の午後陽翔ん家行くからよろしく~…」

「なっ、勝手に決めてんだよ…掃除終わったら部活行くんだから……」

それに今日は家庭教師の日だ。
邪魔されたくない。

「あ、そう…じゃあ3時くらいに行くわ…それまでに戻って来いよ…」

校内にチャイムが鳴り響いていた。
清掃活動は終わりということだ。

健人は雑草とゴミで一杯になった袋を結わえてごみ捨て場に歩き出していた。
陽翔の返事を確認することもなく。

【勝手に決めやがって…絶対結奈さんが来るまでに追い出してやるからな…】

仕方ないと、片付けを終わらせ美術室へ向かうことにした。




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