この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第16章 アトリエ
少し間を空けたことに不思議そうに笑みを浮かべながら、先輩は…
「少し待っていてください…紅茶でかまいませんか?…ここにはティーバッグしかありませんけど……」
【僕はそれしか飲んだことありませんって…】
陽翔は苦笑いしながら返事をした。
「ソファで寛いでいてください……」
壁の向こうに消えた先輩がカップを用意する音をさせている。
陽翔はソファに移動して、股間を落ち着かせるよう努めた。
でもやはり唇の感触が拭えきれない。
そして、先輩のリアル… 制服の下に想いを馳せると尚更だった。
【やっぱり藤沢くんには見どころがありますね……】
唇に触れる指先…最初はあんなに震えていたのに…。
クスッ…と、ティーバッグを揺らしながら微笑んだ。
トレーに紅茶とプリンを乗せる。
【あなたの画家としての才能…もっと私が引き出して差し上げますよ……】
「お待たせしました……藤沢くん、お砂糖は?……」
「あ、いえ…そのままで大丈夫です…ありがとうございます…」
ソファはロングソファだけだった。
目の前のテーブルにトレーが置かれると、先輩は隣に腰を下ろした。
陽翔は不自然にならないよう股間の上で手を組む。
【よかった…左隣で…】
これでなんとか右手は使えそうだ。
「…やっぱり美味しいですね…私、プリン大好きなんです……」
「よかったです……あ、ほんとに美味しい…」
「あれ?…藤沢くんは初めてなんですか?……」
陽翔は照れながら答える。
「すみません…人気だって聞いて…お店にも初めて行ったんです…」
「じゃあ、ここのガトーショコラも食べてみて下さい…濃厚でとても美味しいんですよ……」
先輩は絵のことには触れず、驚くほど他愛もない会話を重ねていった。
おかげでずいぶんと緊張が解れていった。
先輩が紅茶のカップを置くと、静かに立ち上がる。 陽翔も慌てて飲み干していく。
「藤沢くん…次はこれを使ってください……」
差し出されたのはA4サイズの小さなスケッチブックだった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


