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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第16章 アトリエ
栞は自らもまた芸術家なんだと思っていた。
【まだ違う……私はそうなりたい……だってあの昂りは、どんなにテストで学年トップになっても味わうことなんてできないんですから……】
「部長…どうですか?…」
この子だってそうなんだと思う。
女性の身体を視て反応は男の子なら誰もが示す。
【でもこんなに上手に描きながら…興奮を示すなんて…私と同じ…ですよね?……】
見せられた左足のデッサンは手と同様にとても上手に描けていた。
「はい…手と同じように上手に描けていますね……さて、藤沢くん…次はどうしますか?……あ、尋ね方が違いますね……私を描く覚悟はできましたか?……」
仮にその覚悟があるとして…完成させた作品を文化祭などという場に飾ることができるのだろうか…。 現実的な問題だと思った。
そして、先輩に圧倒された中で、陽翔は真面目に叔母のことを想っていた。
【結奈さん……結奈さん以外の女のひとを描いてもいい?…】
そんなことを言ったら叔母は…
『美大に行こうかどうかって言ってる人が何言ってんの……ヌードでもなんでも描けばいいんだよ……』
想像ができた。
【そうだ…部長だって…いや、部長の方が真剣に絵に取り組んでいるんだ…】
もっと集中すれば、邪なことも忘れるはずだ。
「先輩…次は……ふぅっ…ブラウスのボタンを外してもらえませんか…」
栞は陽翔の言葉に力を感じた。
【できたんですね……じゃあ、私の居る世界に誘(いざな)ってあげます……】
「えぇ…わかりました……」
栞は特別ゆっくりでもなく、慌てることもなくボタンを外していく。
学校に行く時は身につけているキャミソールは今は着けていない。
ボタンを3つ外すとブラウスの肌蹴目から白いブラに包まれた胸の谷間が覗いていく。
残りのボタンを外す前にブラウスの裾をスカートのウエストから引っ張り出す。
残った2つのボタンを外した。
肩から垂れ下がった髪を両手で持ち上げ、後ろに流し下ろした。
陽翔はその姿にまたもゾクリとした。
前々から先輩は叔母を想像させることがあった。
顔が似てるわけでもない。
スタイルだって大人の叔母の方がグラマーだ。
なのに、叔母を起想させる。
【このひとは…精神が大人なんだ…】
ようやく納得がいったように思えた。

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