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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第16章 アトリエ

彼は自覚しているのか…自身の息がどんどん上がっていることに。

彼の目がずっと乳房を見つめている。
左から…右から…そして目の前にきた。
上から乳房を見下ろして、鉛筆を動かしていく。

栞はスケッチブックを構える彼の下に視線を落とした。

【気づいてますか?…こんなに大きく腫らして……あなたは何にそんなに興奮しているんですか?……】

陽翔が次はどちらを選択するのか?

【ブラを取れと言いますか? それともスカートを脱いでとお願いするんでしょうか?】



「はぁ…はぁ…できました…」

まだ始まったばかりなんだと思う。
それなのに陽翔はすごく消耗したかのように息を上げていた。

「藤沢くんが納得したのならかまいません…今日の最後にそのスケッチブックを見せてください……だから、続けましょう……」

「はい…わかりました……次は……」

陽翔は悩んだ。
描き終えた下着の胸姿…その下にある生の乳房を描きたいととも思う。
それとも、先輩全体をひとつずつ剥くように描いていった方がいいのか。
口から出た台詞は…

「ブラウスを脱いでください…」

先輩は黙って従う。
描き手の言うことは絶対なのか?
覚悟を決めても、初めてのことにやはり戸惑っていた。

「スカートはどうしましょうか?……」

【それは下を描けってこと?…】

やはり解らない。
何が最適解なのか…その戸惑いを先輩は見抜いてしまう。

「藤沢くんが私の何を描きたいかです……」

【何?…何って…僕は部長のありのままを綺麗に……最初は制服姿を描いてた…でも上っ面だけじゃ足らないから……】

そうだ…

「部長…もし許してもらえるなら…その…スカートの中を描かせてもらえませんか?…」

ブラウスを脱げと言っておきながら… でも、もっと神聖な場所に思えて…遠慮がちにお願いしてみた。

「藤沢くんが望むなら…私は応えます…人物画って画家とモデルの協力無しには完成しないと思ってますから……」

【画家とモデル……僕が画家?……】

ピンと来ない。
でも、描きたい気持ちは嘘じゃない。



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