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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第9章 《沈黙の理由》
一方、その頃。
マンションの一室で、聡は手にしたメモを見つめながら、ニヤリと口角を吊り上げていた。

『女の人が、顔に白いのをかけられているところ』

その文字は、丸くデフォルメされた少女特有の筆跡だった。

「なるほど、これだ……」

聡は以前からモニター越しに優香を見ており、相手が女子高生であることは百も承知だ。
だが、それをそのまま伝えてしまえば、「ずっと見ていた」ことがバレてしまう。
それでは、ただの不審者として警戒されるだけだ。

しかし、この「丸文字」という証拠があれば話は別だ。
これを口実にすれば、**「今まで性別を知らなかったが、この文字を見て初めて女の子だと気づいた」**という設定を作り上げることができる。

「もし男だと思っていた相手が、実は女の子だとわかったら……。プレゼントの内容も変えなきゃいけないよな?」

聡の脳内で、完璧なシナリオが組み上がった。
あえて時間を空けることで、在庫切れではなく「君のために選び直している」という誠実さを演出する。
そして、「見ていない」というアリバイを作りつつ、恩を着せる。

「少し待たせることになるけど、我慢してね。その方が美味しくなるから」

聡はパソコンに向かい、マニア向けのオークションサイトを開いた。
男向けの汚いだけの本ではダメだ。
「女の子だとわかったからこそ選んだ」という説得力のある、美しく過激な一冊が必要だった。
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