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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第14章 《劇薬の香り》
翌日。そしてその次の日。
ベンチの裏に、優香からのメモはなかった。

「……やりすぎたか?」

モニターの前で、聡は爪を噛んだ。
いつもなら即座に来る反応がない。
これは「拒絶」を意味するのではないか。

(いくら好きでも、さすがに現物は気持ち悪かったか?)
(警察に通報されたか? いや、それならもう警察が来ているはずだ)

聡の脳裏に、最悪のシナリオがよぎる。
積み上げてきた信頼関係が、たった一つの過ちで崩れ去る恐怖。
「見えない王子様」を演じてきた自信が、音を立てて崩れそうになる。

「頼む……返事をくれ、ゆうかちゃん……」

聡は祈るように、無人のベンチを見つめ続けた。
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