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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第20章 《白濁の証明》
「聡さんがくれたもの……私、全部受け止めてました。飲めなかった日も、塗れなかった日も、ずっと記録してました」

優香の手が微かに震えている。

「もし、あなたが『聡さん』じゃないなら……もし、本当に知らない人なら、私は帰ります。2度と、このマンションには近づきません」

それは、優香なりの命がけの賭けだった。
この写真は、彼女自身の恥部であり、社会的な死をも意味する爆弾だ。それを今、目の前の男に差し出した。「あなたを信じて、私の弱みを全部握らせる」という、究極の服従宣言だった。

聡は画面から目を離し、目の前の少女を見た。
3ヶ月の空白を経て、少し大人びた彼女。逃げ出した臆病な少女はもういない。ここにあるのは、僕を受け入れ、僕に染まる覚悟を決めた、1人の女だ。

「……馬鹿な子だ」

聡の口から、仮面越しの声ではなく、あの「聡さん」の声が漏れた。

「こんな写真を見せて、どうなっても知らないよ」
「……聡さんなら、いいです」

優香の目から、大粒の涙が溢れ出した。聡はドアを大きく開け、彼女の手首を掴んで部屋の中に引き入れた。
ダンッ、と重い音を立ててドアが閉まる。密室になった玄関で、聡は優香を力任せに抱きしめた。

「聡さんっ……!」
「優香……! 会いたかった……!」

3ヶ月分の飢餓感を埋めるように、聡は彼女の華奢な体を強く抱きすくめた。彼女からは、春の風の匂いと、懐かしい甘い香りがした。腕の中に確かな体温がある。彼女は戻ってきたのだ。僕の元へ。
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