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海に漂う星屑のように
第4章 佐倉陽菜多
☆☆☆
近未来的なみなとみらい線の車中。
その扉に寄りかかって
陽菜多は何度も、何度も『手紙』を見つめていた。

「無理・・・しないでいいのに・・・」

とうとう、堪えきれなくなった。
唇が震える。
そしてついに、涙が溢れてきた。
つぎつぎに、つぎつぎに。

せっかく買ってくれたマフラーに、涙がこぼれちゃう

そう思っても、止めることができなかった。

「師月の・・・バカ・・・バカぁ・・・」

こんな手紙もらったら・・・
もう、離れられなくなっちゃうじゃん

陽菜多が大切に握りしめている師月からの『手紙』
そこには、こうあった。

『またキスさせろ・・・約束だからな』
『連絡よこせ
 090−✕✕✕✕ー✕✕✕✕』
『俺はお前が好きだ』
『宗像師月』
と。

走る車窓に、涙でグシャグシャになった俺の顔が映る。

きっと俺は、この先何があっても
今日のことを絶対に忘れない。

彼と一緒に過ごした時間
キスの体温
温かな記憶を

そして、あの夜の海に落ちる光が、
きらきらと星屑が揺れるようだったということを。

【海に漂う星屑のように・完】
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