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海に漂う星屑のように
第5章 EXSTRA①〜Be my Valentine♪
「これ・・・チョコレート・・・か?」
「うん」
「こ、これ渡しに?」
「そうだよ?」
「な・・・」
言葉が、続かなかった。
佐伯巡査は5時ころから陽菜多が外にいたと言っていた。今はもう10時近い。いるかどうかすらわからない俺を待って・・・って・・・お前・・・。
「電話・・・すりゃいいのに」
ポツリと声が漏れた。
「ええ!だって、師月が仕事中だったら迷惑かと」
「バカヤロ、お前・・・風邪引いたらどうすんだ!」
言うと、ああそうか、とそこで初めて気づいたような顔をしていた。
「大丈夫だよ、慣れてるから」
そう言って、陽菜多は空を見上げた。
「俺、天文学専攻なんだよね。ほら、こういう寒い日の方が星見えるから、よく寒空で観測してるからさ」
だから大丈夫、と。
そして再び俺の方を向いて、チョコを指さして続けた。
「あ!それ・・・食べてみてよ」
「ん・・・、ああ・・・」
陽菜多からもらったチョコレート。
なんだか、開けるのがもったいない・・・なんて、柄にもなく思ってしまっていたが、本人に促されては仕方がない。俺はケースを裏返して、包装紙を丁寧に剥がしていった。
箱を開けると中が9つに区切られていて、それぞれにいろんな形の小さいチョコレートが収まっていた。
「好きなのひとつ、とって」
言われた俺は、少し迷って、真ん中にあったピンク色のハートのチョコレートを選んだ。口に入れ、噛むと、中に何かが入っていたようで、口いっぱいに甘酸っぱい味が広がった。
「おいしい?どんな味だった?」
チョコ自体はとても小さいので、すぐに口の中で溶けてなくなる。少しのチョコレートの苦みを追いかけるように酸味が広がってきて、後味は爽やかだった。
ベリー系かな?などと言おうとした矢先、
ちょっと背伸びした陽菜多の唇が俺の唇を塞いだ。
舌が入ってきて、俺の舌を少しだけなぜる。
「あ・・・クランベリー」
チョコを食ったせいかもしれない。陽菜多が唇を離すと、唾液が糸を引いて二人の間でぷつりと切れて落ちるのが見えた。
「なっ!!お前っ・・・」
俺は慌てて唇を押さえたが、後の祭り。陽菜多が満足そうに笑っていた。
「お返し・・・もう、もらっちゃった・・・」
へへへと笑う。
その顔を見たら、なんだか俺も身体の力が抜けた気がした。
しょうがねえやつだ・・・。
「うん」
「こ、これ渡しに?」
「そうだよ?」
「な・・・」
言葉が、続かなかった。
佐伯巡査は5時ころから陽菜多が外にいたと言っていた。今はもう10時近い。いるかどうかすらわからない俺を待って・・・って・・・お前・・・。
「電話・・・すりゃいいのに」
ポツリと声が漏れた。
「ええ!だって、師月が仕事中だったら迷惑かと」
「バカヤロ、お前・・・風邪引いたらどうすんだ!」
言うと、ああそうか、とそこで初めて気づいたような顔をしていた。
「大丈夫だよ、慣れてるから」
そう言って、陽菜多は空を見上げた。
「俺、天文学専攻なんだよね。ほら、こういう寒い日の方が星見えるから、よく寒空で観測してるからさ」
だから大丈夫、と。
そして再び俺の方を向いて、チョコを指さして続けた。
「あ!それ・・・食べてみてよ」
「ん・・・、ああ・・・」
陽菜多からもらったチョコレート。
なんだか、開けるのがもったいない・・・なんて、柄にもなく思ってしまっていたが、本人に促されては仕方がない。俺はケースを裏返して、包装紙を丁寧に剥がしていった。
箱を開けると中が9つに区切られていて、それぞれにいろんな形の小さいチョコレートが収まっていた。
「好きなのひとつ、とって」
言われた俺は、少し迷って、真ん中にあったピンク色のハートのチョコレートを選んだ。口に入れ、噛むと、中に何かが入っていたようで、口いっぱいに甘酸っぱい味が広がった。
「おいしい?どんな味だった?」
チョコ自体はとても小さいので、すぐに口の中で溶けてなくなる。少しのチョコレートの苦みを追いかけるように酸味が広がってきて、後味は爽やかだった。
ベリー系かな?などと言おうとした矢先、
ちょっと背伸びした陽菜多の唇が俺の唇を塞いだ。
舌が入ってきて、俺の舌を少しだけなぜる。
「あ・・・クランベリー」
チョコを食ったせいかもしれない。陽菜多が唇を離すと、唾液が糸を引いて二人の間でぷつりと切れて落ちるのが見えた。
「なっ!!お前っ・・・」
俺は慌てて唇を押さえたが、後の祭り。陽菜多が満足そうに笑っていた。
「お返し・・・もう、もらっちゃった・・・」
へへへと笑う。
その顔を見たら、なんだか俺も身体の力が抜けた気がした。
しょうがねえやつだ・・・。

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