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夜空に煌めくアラベスク
第3章 ふたご座の女

「朝から元気なのね」

「朝だからですよ、おしっこをしてしまえば萎みますから」

「私も…おしっこしたい」

そう言って布団を跳ね退けると、自分も丸裸なのを思い出して、急に恥ずかしそうに手でおっぱいと股間を隠した。

「うふふ…なんか恥ずかしいよね…こうして素面(しらふ)で裸を見られのって…」

そう言って、昨夜の情事なんか無かったかのように顔を赤らめた。

夕べはあんなにお互いに味わい尽くしたのに?
あの性欲に飢えまくっていた彼女と別人のようで、可愛いと感じずにはいられない。

「で…どうする?」

「どうするって言うのは?」

「おしっこよ!どちらが先にトイレを使うのかってことよ」

それは上司である彩子に譲るのが本来のお約束だろうけど、正弘にしても限界に達していた。
やがて、二人に尿意が襲いかかってきて譲り合う状態ではなくなる。

「レディーファーストと行きたいところですが、あいにく僕も限界ですし…
どうでしょ、二人でバスルームで用を足してしまうと言うのは?」

「バスルームで?」

「ええ、後で流せば事は足りるはずですし…」

いいわ、面白そうじゃない。
そう言って彩子はバスルームに向かう。

冷静に考えれば、どちらかがトイレを使って、もう片方がバスルームを使えば何て事はなかったのだが、切羽詰まった二人にそこまで考えが及ばなかった。
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