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闇夜を彩るアラベスク
第2章 おうし座の男
前田聖人(まさと)は25歳の社会人、
新卒社会人の一年目に、先輩に童貞だと白状すると「筆下ろしは早めに済ませておいた方がいいぞ」と半額負担してくれてソープランドに連れていってくれて、女性を初めて抱いた。
後にも先にも、この時一回こっきりで内気な性格ゆえに恋心を抱いた女性にも告白することが出来ず、いまだに女性との恋愛経験は皆無であった。
そんな内気な聖人(まさと)でも、人一倍性欲はあるものだから厄介だった。
そこで覚えたのがデリバリーという派遣型風俗だった。
聖人は何人かの女の子の中からサユリという女の子が推しで、
月に二度、必ずその女の子を指名して部屋で抜いてもらうことにしていた。
その日もサユリを指名して待つこと小一時間。
ドアをノックする音がして「失礼しまぁ~す、サユリでぇ~す」とサユリがやって来た。
「今夜は冷えるね。さぁさ、いつものところに座ってよ」と聖人はサユリをソファに座らせようとした。
「すいません、いつもの事でお分かりだと思いますが、前金制になりますので」
何度も指名しているので、聖人としてはサユリを彼女的に感じていたので、こういうビジネスライクは好きじゃなかった。
それでも、そういうシステムなのだから仕方ない。
「ほら、2万円でよかったよね?」お金を渡すのと同時に聖人は彼女の手を取りソファに押し付けた。
「待って!」そう言ってサユリは聖人を睨み付けた。
そしてバッグからスマホを取り出すと事務所に連絡して「今からプレイ開始です」と告げた。

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