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闇夜を彩るアラベスク
第1章 おひつじ座の男
眼下のプールで愛娘の瑠奈が楽しそうに泳いでいる。
この水泳教室に通い始めた頃は水面に顔も浸けられないほどだったのに、とんでもない学習能力だなと、我が子ながら感心してしまう。
愛娘を見つめる男は山路悠真。
40歳を過ぎてから授かった子供だけに目に入れても痛くないほどの可愛がりようだった。
しかし、いくら可愛い我が子とはいえ、延々と泳いでいるだけの姿を見続けるのは退屈である。
いつしか悠真の目はスイミングコーチの木ノ下香苗に釘付けになっていた。
彼女自身が泳ぐ訳でもないのに、なぜだか競泳用のスイミングスーツで見事な体のラインを見せつけている。
学生の頃は水泳部でそれなりの成績を出していたのだろう。
肩から腋にかけての筋肉の発達が目映いほどだ。
『あんなコーチなら俺だってスイミングを習いたいぐらいだ』
水泳選手というのは水の抵抗を極力抑えるために腕、背中、脚と剃毛してツルツルにしているという。
彼女はどうだろうか?引退した今も、昔のクセで剃毛をしているのか?
もしかしたらスイミングスーツに隠された部分…つまりアンダーヘアも剃毛していたりして…
そんな不埒な事を考えると、股間のイチモツが巨大化してくる。
『おおっと、ヤバイぞ!
父兄とはいえ、こんなところで勃起させれば小児性愛者と思われてはかなわない』
悠真は極力、コーチの香苗から目を背けるようにした。

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