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闇夜を彩るアラベスク
第4章 かに座の男
パソコンのモニターを見つめる目がしょぼしょぼする。
おまけに文字さえ霞んで見えている。
『これ…いわゆる眼精疲労ってやつか?』
昨年の20代の頃はこんな風にならなかったのに、年が明けてひとつ歳を重ねて30代に突入した途端にこれかよ…
やだねえ…歳は取りたくないもんだと、ふぅと小さなため息をついた。
斎藤道彦30歳。
市役所の出納係として働き始めて8年…
なんだか老化をしみじみと感じてしまい、そろそろ身を固めて家庭を持って妻に体調管理をしてもらわなきゃと考え始めた。
神経質で気難しいこんな男だが、そんな自分を好いてくれている彼女がいた。
大学の同期で天真爛漫を絵に描いたような明るい女性。
それが付き合って結婚を意識している大林美春だった。
彼女の事を考えているとスマホにメールが入った。
チラリと画面を確かめると美春からだった。
- ねえ、今夜はうちで食事する?その後、泊まっていってくれたら嬉しいんだけど… -
『泊まっていけってか…ふん、素直にセックスがしたいって言えば可愛いのに』
プロポーズはまだだけれど、互いに夫婦になるつもりなので、肉体関係を結んでいる。
どうせ結婚するんだ、今夜当たり中だしして妊娠させてやるのも手っ取り早くていいかもな…
そんなことを考えると、公務中だというのに下半身が疼いて、股間の男性シンボルは激しく勃起した。

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