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闇夜を彩るアラベスク
第8章 さそり座の男
「何するの?!やめなさい!!」
普段は冷静沈着で声など荒げない女部長の菱沼加代子がキッと沢渡を睨み付ける。
その眼差しにゾクッとなって沢渡の男に火がついた。
心の中では女とはいえ上司である菱沼加代子を襲うなんて真似はしちゃいけないとセーブしようとしているのに、興奮し始めた男の体は止められない。
彼女を壁に押し付けて、無理やり唇を奪う。口の中に舌をねじ込み、スカートの中に手を入れた。
『レイプされる!!』この時点で菱沼に恐怖感が生まれた。
いきなりの事でパニックになってしまう菱沼加代子。凄く怖いし嫌だったから必死に逃げようとするが、興奮して暴走している男の力に屈してしまう。
「イヤ!…ね、やめて。今なら冗談でしたで済ませてあげるから」
「もう無理!俺さぁ、ずっとあんたを良い女だなあって思っていて抱きたいと考えていたんだよ」
『良い女…』
そんなことは産まれてこの方、言われた事もなかった。
所詮自分は『お局さま』だの『行かず後家』だのと陰口を叩かれ、男の目に留まることもなく、男に抱かれることもなくこの体は朽ち果てて行くのだろうと思っていた。
それがまさか、こんな形で男に抱かれようとしている事に驚き、なぜだか体の力がフッと抜けた。
そのタイミングを見逃さずに沢渡は彼女を部屋の片隅のソファに押し倒した。覆い被さる形でパンティの中に指をねじ込まれ顔を抑えつけられ耳を舐められていた。
夏場だったし、汗の臭いが気になる。
バージンを失う時は憧れの男性に優しくリードされ、甘いムードが漂うものだと思っていた女のシチュエーションは木っ端微塵に吹っ飛んだ。
男の獣っぽい臭いを感じて、そのせいかだんだん加代子自身も興奮してきて、自然と沢渡に抱きつく感じになっていた。
『何でこんなことになっちゃうの?』と思って泣きたくなった。
強引にスカートもパンティも下ろされ、シャツのボタンが引き千切られように外され、あっという間にブラジャーも外されて全裸にされた。
「なあ、舐めてくれよ」
沢渡は加代子の胸辺りに馬乗りになって、カチャカチャとベルトを外してスラックスを脚の付け根までずり下ろす。派手な柄のボクサーパンツが目に飛び込んでくる。
いや、パンツだけでなく、股間の真ん中にニョキっと膨らむシルエットを見てしまった。

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