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『間違い』電話
第6章 『接近』
「何か…用…?」
『マイクロSD…持って来たんだけど…』
えっ!?持って来た?
タイミングが良すぎる諸状況に困惑したが、今を逃すと次が難しい気がした。
「外に出るから…下で待ってて」
『賢さん…体調良くないんでしょ…ドア…開けて欲しいな』
ドックン…。
心臓が強く、脈打つ。
麻里から聞いたのか?
だから、今日…この時間に現れたのか?
『開けるな!』
頭の中でも、危険信号が点滅する…。
『賢さん?』
インターフォンから尚子の声が…
低く響いた。