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第8章 『失意』

ゴムを付けるのに一回抜こうとすると、察していたのか…


ガシッ！


腰に脚が絡み付いて来た。


「一回…抜くから…」


「ゴムは…嫌いって言ったでしょ…肌弱いの…」


あぁ…ホテルの時に言ってた気もするな…。


面倒だな…付けるのも…。


「シャツ…脱ぐから待って…」


「ふふ…うん…」


尚子に笑って見られながら、ネクタイを弛めて、シャツを床に放る様に脱いだ。