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『間違い』電話
第9章 『調理』
「…旨かったよ…弁当も…職場の同僚が誉めてた」
やっぱり手作りは、外食の味とは全然違う。
「本当~良かった!直ぐ作るから着替えてきなよ!」
「あぁ…有難う…」
この台詞…麻里も言ってたよな…。
でも今は…麻里じゃなくて……。
「着替えてくるよ…」
「うん!」
寝室に入ってスーツを脱いで、部屋着に着替える。
しばらくすると、魚を調理する匂いが空腹を刺激した。
こんな当たり前な感覚を…いつの間にか忘れていたような気がする。
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